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PRE-3 つかの間の安息と
068.30

退院はどんよりした雲の重たい日でした。
妻に付き添われて、恐る恐る歩きながら家までたどり着いたことを覚えています。体重は10kgほど痩せ、体力もひどく衰えていました。

食事もこわごわです。退院して数日後、サンドイッチを食べたらもどしてしまいしました。一応何でもOKということで退院したのですが、サンドイッチが消化によくないとは知りませんでした。
そんなこともあって何を食べるにも不安が先にたち、できるだけ消化のよいものを食るようにしていました。

このサイトの筍掘りは今年のものですが、初めての筍掘りに行ったのが1年前のこの年です。
親戚が私のことを気遣って声をかけてくれたものと思います。
退院後半月、太陽の下で長時間過ごすのは初めての経験でした。久しぶりにかいた汗、とてもよい運動、気分転換でした。
昼食はタンメン! 呼んでくれた親戚がおいしいといって、とってくれました。退院して初めての麺ものです。
やはりちょっと怖い。妻も不安げな顔で・・・ でもせっかくとってくれたのだから、えい、やーっ!

久しぶりのタンメンはとても美味しかった。最初は少しずつ、ゆっくりと、後は一気に。全部平らげてしまいました。
初物尽くしの筍掘りは、何から何まで全快後初の心地よい経験でした。 焼き筍はうまかった。
日焼けとスコップを握り締めた手の痛みがお土産です。

その後、うなぎも食べました。無事通過。これで何を食べても大丈夫。
このまま病気は回復、再び日常生活を。と思ったのですが、残念ながらそうはいきませんでした。

1月の後にまた腹痛が始まったのです。これが本番でした。

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